近年,ストレスを原因としたうつ病や心的外傷後ストレス障害などを引き起こす人が増加している.これを緩和するために生体情報を用いたストレスの定量化に関する研究が行われている.本研究では,その中でも脳血流の変化からストレスの定量化が可能か検証することを目的とする.ストレス状態を仮定するために被験者に長時間の暗算を課し,その際の脳血流を計測した結果,リラックス状態での血流と比較して血中のヘモグロビン濃度の増加が見られた.また,計測した信号から被験者の状態の自動判別を試みた.その結果,ストレスの定量化を行える可能性があることを確認できた.
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