生活中の行動・生理計測データから,抑うつ感などのストレス状態を評価できるかどうかを検証した.健常な研究協力者の身体加速度,心拍変動,心理状態の主観評価スコアと住宅内センサ信号を3ヶ月間計測した.計測データを解析した結果,休息時間の継続時間の累積確率密度分布から算出されるべき乗指数γ(東大の中村亨先生がうつ病との関連を報告した指標)と主観的抑うつ状態,疲労感,悪いライフイベントとの関連性が示唆された.さらに,心拍変動の高周波帯域の瞬時振幅の標準偏差と主観的緊張感との関連性を示唆する結果が得られた.
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