本研究ではラットの骨格筋においてニトロトリプトファン含有タンパク質が生成されることを見出した。また高強度間欠性走運動直後の骨格筋におけるトリプトファン残基のニトロ化修飾には変化が認められなかった。この結果は安静状態におけるニトロトリプトファン含有タンパク質が活性酸素種や活性窒素種のスカベンジャーとして機能している可能性が低いことを示している。また高強度間欠性走運動直後の骨格筋における約60kDaのα-アクチンとシグナル伝達タンパク質であるERKのトリプトファン残基のニトロ化修飾も変化が認められなかった。
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