明治期から昭和40年代にかけて栄えた仙台地方の染色特産品である常盤紺形染と、浴衣・手拭の特徴的な型染めについて調査を行い、その染色型紙の整理と文様の電子保存、資料のデータベース化、型紙や染物の復刻再生を目的とした。 本研究期間中に、常盤紺形染裂4枚と常盤紺型(型紙)7枚、注染型紙832枚について調査と文様の電子保存、破損文様の電子的補修を行い『仙台型染資料集Ⅶ~Ⅸ』を作成した。この資料集作成と、型紙文様を電子データ化し容易に取り扱えるようにしたことには、これまで現状が明らかにされていなかった地域に伝承されてきた型染め資料を保存し、その染色文化・技術を後世に伝えられるという意義がある。
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