建築基準法の改正後も持ち込み家具による室内空気汚染や、居住者の知識やメンテナンスの不足により換気が十分にされないといった問題がある。そこで、居住者の換気行動と室内空気質、健康状態に関するアンケート調査と実測調査を大学生を対象に実施した。アンケートから、シックハウス症状の有訴者と判断されたのは全体の約2割で、家具の購入や塵・埃の量が関係していることが示唆された。シックハウス症候群という言葉は知っていても対策についての知識が不足していた。実測調査の結果からダニアレルゲンと清掃頻度の関連性が示され、健康に過ごすためには日常的な環境整備が重要である。
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