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2013 年度 実績報告書

化粧品中のホルムアルデヒド遊離型防腐剤による接触皮膚炎発症の原因解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24700796
研究機関大阪府立公衆衛生研究所

研究代表者

土井 崇広  大阪府立公衆衛生研究所, 衛生化学部, 主任研究員 (90516767)

キーワード化粧品 / 防腐剤 / 皮膚感作性 / ジアゾリジニル尿素 / イミダゾリジニル尿素 / DMDMヒダントイン
研究概要

1 DMDMヒダントイン(DMDMH)及びその分解物のHPLCによる定量分析法について検討した。試薬として入手できなかった3-MDMヒダントイン(3-MDMH)について、DMDMHから選択的に分解させる手法を確立した。化粧品試料の塩酸抽出液を遠心分離後フィルターろ過したものをHPLC分析溶液とし、0.1%ギ酸:メタノール=97:3を移動相として用いることで、ODSカラムによるDMDMHとその3種の分解物の同時定量分析を可能とした。
2 イミダゾリジニル尿素(IU)の化粧品およびパッチテスト試料中での分解挙動について検討した。HPLC-PDA,LC-MS等を用いた分析の結果、IUは化粧品やパッチテスト試料中で少なくとも7種類の分解物として存在しており、化粧品中での主要な構成分解物はジアゾリジニル尿素(DU)の主要な分解物と同じ2種類の化合物であることを見出した。
3 IUおよびDUに共通する2種類の分解物の合成・精製法の検討を行った。2種類のうち1化合物HU[(4-hydroxymethyl-2,5-dioxo-imidazolidine-4-yl)-urea]については、アミノシリカを用いた精製法を確立できた。もう一方の3,4-BHU[(3,4-bis-hydroxymethyl-2,5-dioxo-imidazolidine-4-yl)-urea]は、精製が困難であったため、HUとの混合物としての調製法を確立した。
4 化粧品に配合される防腐剤11成分(パラベン類6成分、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、フェノキシエタノール)ついて、HPLCによる簡便な一斉分析法を開発した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Simultaneous Determination of 11 Preservatives in Cosmetics by High-Performance Liquid Chromatography.2014

    • 著者名/発表者名
      Aoyama A, Doi T, Tagami T, and Kajimura K.
    • 雑誌名

      J. Chromatogr. Sci.

      巻: 未定 ページ: 未定

    • DOI

      10.1093/chromsci/bmt144

    • 査読あり
  • [学会発表] 化粧品中の防腐剤一斉分析法について

    • 著者名/発表者名
      青山 愛倫、淺田 安紀子、土井 崇広、田上 貴臣、梶村 計志、沢辺善之
    • 学会等名
      第50回全国衛生化学技術協議会年会
    • 発表場所
      富山
  • [備考] 化粧品中のホルムアルデヒド遊離型防腐剤とホルムアルデヒドによるアレルギー性接触皮膚炎について

    • URL

      http://www.iph.pref.osaka.jp/merumaga/back/106-2.html

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公開日: 2015-05-28  

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