栄養補助食品(NC)の高機能化を目的に、各種NCのキャリアとなり且つそれ自体がNC成分であるカゼインミセルならびにレシチンリポソームのハイブリッド化と、NCキャリアとしての有用性を明らかにする事を目的に研究を行った。NC成分として抗酸化作用を有するポリフェノールの一種であるゲニステインをモデルとして選び、各キャリアへの可溶化量を明らかにし、可溶化されたゲニステインの抗酸化能力の評価を行った。カゼイン系ではゲニステインの抗酸化作用を向上させる相乗効果が認められる一方、リポソーム系は多量のゲニステインを可溶化できることが分かった。両者を同時に用いることで、量質の両面からの機能化の達成が期待される。
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