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2013 年度 実績報告書

食品機能成分によるT細胞への効果と新たなメタボリックシンドローム発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24700828
研究機関徳島大学

研究代表者

首藤 恵泉  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (10512121)

キーワード慢性炎症 / 大豆イソフラボン
研究概要

近年、メタボリックシンドロームの発症機構に炎症性サイトカインや免疫細胞が深く関与しており、様々な生活習慣病は慢性炎症から生じるという概念が注目されている。特に、肥満・メタボリックシンドロームにおいて、免疫細胞であるT細胞が根本的な病態制御機構を司ることが報告された。我々はこれまでに、大豆イソフラボンの主成分であるゲニステインはTh1細胞から産生されるIFN-gとTh2細胞から産生されるIL-4 を抑制すること、ダイゼインから腸内細菌によって代謝され産生されるエクオールはTh2細胞から産生されるIL-13依存性のメカニズムで抗原特異的IgE抗体産生を上昇させることを報告しており、大豆イソフラボンが免疫細胞であるT細胞に関与していることを明らかにしてきた。そこで、肥満した脂肪組織における慢性炎症において、脂肪組織に浸潤するT細胞への大豆イソフラボンによる効果とそのメカニズムについて明らかにすることを試みた。C57BL/6マウスを脂質含量60%の高脂肪食にて飼育することにより作成した食餌誘導性肥満マウスに、22週齢まで大豆イソフラボン(ゲニステイン、ダイゼイン、エクオール)を経口投与した。大豆イソフラボン投与期間中、摂餌量、体重、体組成に有意差が認められないにも関わらず、ゲニステインはグルコースおよびインスリン負荷試験によるインスリン抵抗性の評価において改善傾向を示し、エクオールは脂肪組織におけるマクロファージ関連因子や炎症性サイトカインの遺伝子発現レベルを抑制させることを見出した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Period between Dinner and Bedtime Is Related toHypertension2013

    • 著者名/発表者名
      Nakamoto M, Sakai T, Shuto E, Aki N, Kosugi C, Hata A, Shinoda K, Kuwamura Y, Minagawa T, Ichihara T, Tamura A, Funaki M
    • 雑誌名

      J Jpn Soc Nutr Food Sci.

      巻: 66 ページ: 185-193

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lactobacillus plantarum OLL2712 regulates glucose metabolism in C57BL/6 mice fed a high-fat diet2013

    • 著者名/発表者名
      Sakai T, Taki T, Nakamoto A, Shuto E, Tsutsumi R, Toshimitsu T, Makino S, Ikegami S
    • 雑誌名

      J Nutr Sci Vitaminol.

      巻: 59 ページ: 144-147

    • DOI

      10.3177/jnsv.59.144

    • 査読あり
  • [学会発表] 実験的自己免疫性脳脊髄炎マウス(EAE)における大豆イソフラボンの効果2013

    • 著者名/発表者名
      喜岡美久、首藤恵泉、酒井徹
    • 学会等名
      第60回日本栄養改善学会学術総会
    • 発表場所
      兵庫県 神戸国際会議場
    • 年月日
      20130912-20130914

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公開日: 2015-05-28  

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