研究課題/領域番号 |
24700834
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宮良 恵美 琉球大学, 医学部, 助教 (50457686)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | アラビノガラクタンプロテイン / 免疫調節作用 / 生活習慣病予防 |
研究実績の概要 |
平成25年8月から産前産後の休暇および育児休業を取得しており、引き続き平成26年度は事業の中断期間であった。事業期間の延長も承認されて平成27年度より事業を再開する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究目的は①AGPの精製と加工特性の検討、②AGPの免疫調節作用と腸内環境改善作用の検討、③AGPの生活習慣病予防効果の検討の3項目であるが、初年度で目的①の約8割が達成でき、全体の25%程度を達成している。培養細胞を用いて目的②の検討を始めたが、事業の中断によりまだ大きな進捗はないため、現在までの達成度は25%程度と考える。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度以降は動物実験やヒトに摂取してもらうin vivo試験を計画していたが、in vitroにおける機能を確かめてから進めるために、①培養細胞を用いた免疫調節機能の検討と②腸内細菌増殖試験を行う。 ①培養細胞を用いた免疫調節機能の検討:初年度、マイクロアレイ解析を用いて免疫調節機能をスクリーニング的に調べた結果、田芋アラビノガラクタンプロテインがマクロファージ細胞株RAW264.7の抗ウイルス作用を増強する可能性が示唆された。そこで、抗ウイルス作用に関与する酵素およびサイトカイン類の遺伝子発現量を測定するとともに、発現したタンパク質を定量して作用の詳細を検討する。 ②腸内細菌増殖試験:代表的な腸内細菌株を入手し、単独の糖質源として田芋アラビノガラクタンを添加したPYF液体培地を用いて増殖試験を行う。培地の濁度やpH変化、生成する乳酸・酢酸を定量して、腸内細菌による田芋アラビノガラクタンの資化性を調べることで、腸内環境改善作用を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
産前産後の休暇又は育児休業を取得したため、平成25年8月1日~平成26年9月10日は事業を中断した。平成27年度から研究を再開すべく、「補助事業期間延長」を申請して承認された。このため、今年度は実質的な使用がなく、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
培養細胞を用いた免疫調節機能の検討ならびに腸内細菌増殖試験に用いる試薬・キット類を購入する計画である。
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