フルクトース(Fru)過剰摂取により妊娠糖尿病様症状を呈した母ラットの授乳期にメリンジョ抽出物(MeE)を投与してサーチュインやAMP活性プロテインキナーゼ(AMPK)の発現や活性に及ぼす影響を検討した結果、Fru過剰摂取の母仔の肝でAMPKシグナル経路を介した糖代謝異常が生じたが、MeEは成長後の雌仔の肝AMPKを活性化した。妊娠期の肝臓をモデルとした培養肝細胞において、FruはAMPKの下流因子アセチルCoAカルボキシラーゼの活性を低下させて脂肪酸合成を抑制した。 以上の結果から、妊娠糖尿病の児の糖代謝異常を植物ポリフェノールが肝AMPK活性化を介して改善する可能性が示された。
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