ショウジョウバエを食品成分の生理機能を解析するための実験動物として新規に確立させた。実際の食品成分を使い、ショウジョウバエとヒトで共通な機構である抗酸化能やエネルギー代謝系への生理活性作用を解析するとともに、成分と遺伝子との関連を調べるための遺伝子の突然変異体系統群(疾患モデルショウジョウバエ)を揃えた。この系統群を活用することで、既存のマウス・ラットや培養細胞での解析で生じる短所・欠点を補い得る、食品成分が作用する遺伝子や関連経路の迅速な検出、さらには食品成分が生物個体へもたらす効用の検出を可能とした。
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