マウスに5週齢から70週齢まで、高脂肪食を自由摂取させ、インスリン抵抗性を示すマウスを作製した。本モデルマウスの大脳皮質におけるたんぱく質アルギニンメチル基転移酵素の発現量を検討した結果、PRMT1の発現量は、加齢と高脂肪食の両因子によって減少すること、CARM1の発現量は、加齢によって増加することを示した。また、PRMT1の基質であり脳機能と関連するSam 68の発現量は、加齢や高脂肪食の影響を受けなかったが、Sam 68複合体の構成たんぱく質のアルギニンメチル化率が加齢と高脂肪食の両因子によって上昇することが明らかとなった。
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