非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の病態モデルである、メチオニン・コリン欠乏(MCD)食を給餌し、作成したマウスを用いて、エイコサペンタエン酸(EPA)高含有魚油を補給し、n-3系脂質補給の肝リン脂質種量、肝リン脂質脂肪酸組成、肝障害抑制効果等に与える影響について検討を行った。n-3系脂質補給は肝障害抑制や肝中性脂肪の抑制に関連していた他、MCDで生じる肝リン脂質脂肪酸組成の変化に対し、単に多価不飽和脂肪酸における脂肪酸組成の変化だけでなく、飽和脂肪酸の組成へも影響を与えており、肝傷害抑制効果との関連が示唆された。
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