豆乳の乳酸菌発酵ろ液PS-B1をマウス3T3-L1前駆脂肪細胞やラット肝実質細胞に対して作用させた結果、PS-B1が脂質代謝改善作用を示した。PS-B1が脂質代謝関連遺伝子群の発現を抑制することが示唆されたことから、生体の脂質代謝に対するPS-B1の影響を検討した。PS-B1を摂取して肥満症状が抑制されたC57BL/6Jマウスの肝臓では、39遺伝子の発現に変動が検出され、生体内の69経路の代謝がPS-B1の影響を受けたことが明らかとなった。これらの内の14経路では複数の遺伝子の発現量が変動していたことから、PS-B1が脂質代謝改善作用を示す上での重要な作用点となったことが考えられた。
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