研究課題/領域番号 |
24700860
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
齋藤 京子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (20507389)
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キーワード | ビタミンC / 高齢女性 / 運動機能 |
研究概要 |
近年、抗酸化作用を有するビタミン類やミネラル類が加齢に影響を与えることが主として基礎的な栄養学研究によって解明されつつある。疫学研究では、抗酸化ビタミン(ビタミンE、ビタミンC、βカロテン、葉酸等)とがん、心疾患、脳血管疾患、動脈硬化症等のさまざまな生活習慣の罹患リスクとの関連を明らかにしている。高齢者では、ビタミンC等の抗酸化ビタミンによる認知症やうつ、アルツハイマー病への関与が報告されている。 本研究は、基礎的研究で加齢に影響を及ぼす物質として注目を浴びている抗酸化ビタミンの1つであるビタミンCに注目した。2006年に行った地域在住高齢女性を対象に血中ビタミンC濃度と身体・運動機能との関連を調べた横断研究では、血漿ビタミンC濃度と運動機能(特に握力および開眼片足)との間に有意な正相関がみられた。2006年の対象者をベースラインとし、2013年10月に追跡調査を行った。調査対象者の血中ビタミンC濃度の分析及び身体・運動機能の測定を健診で行った。 また近年では、グルタチオンS-トランスファーゼ(GSTs)及びナトリウム依存性ビタミンC輸送体(SVCT1及びSVCT2)等のビタミン関連遺伝子多型が血中ビタミンC濃度に関与している可能性が示唆されている。そこで本研究は日本人のビタミン関連遺伝子多型別にみたビタミンC摂取量及び血中濃度との関連を明らかにすることを目的とした。特に本年度は日本人におけるビタミンC関連遺伝子多型の出現頻度等を調べ解析するためのターゲットを絞り、調査及び分析の準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2006年の対象者をベースラインとし、2013年10月に追跡調査を行った。調査対象者の血中ビタミンC濃度の分析及び身体・運動機能の測定を行った。現在、追跡調査のデータ整理を行っている。本年度は日本人におけるビタミンC関連遺伝子多型頻度は文献及び遺伝子データベースから調べ解析ターゲットを絞っている。本調査では、調査対象者の血中または爪等から遺伝子を抽出するが、当センターで遺伝子抽出を行うことが、難しいため協力施設(分析会社等)に相談を行っている。2013年の調査で遺伝子分析を行う予定であったが、研究所移転等のため特に遺伝子多型の分析を行うことが難しいと判断され調査が延期になった。
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今後の研究の推進方策 |
現在、調査対象者を集め調査を行う予定であるが、他の協力機関及び調査地区で行うことも視野にいれている。また地域在宅高齢者の血中ビタミンC以外のビタミン(βカロテン、ビタミンE等)の予備調査を行っている。今後、サンプル数を増やしβカロテン、ビタミンE等と身体運動機能との関連を調べる可能性もある。
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次年度の研究費の使用計画 |
本調査では、調査対象者の血中または爪等から遺伝子を抽出するが、当センターで遺伝子抽出を行うことが、難しいため協力施設(分析会社等)に相談を行っている。また遺伝子分析に関しても当センターで行うことが難しいため、東京医科歯科大学難治疾患研究所分子疫学分野または横浜市立大学医学部社会予防医学教室と研究協力の相談を行っている所である。調査を行うにあたり研究所移転のため、高齢者健診事業及び遺伝子多型分析をするための調査研究を行うことが難しと判断され、対象者からの遺伝子抽出が困難であった。一方で2006年に行った調査対象者対象者の追跡を行い血中ビタミンC濃度の分析と身体運動機能の測定を行い縦断的データを集めた。 2013年度に行った高齢者健診の追跡調査の縦断的な解析を行う予定である。また今度、2013年の調査対象者に遺伝子計測を行うか検討を行っている。横浜市立大学医学部での遺伝子解析及び新たな調査地区で調査を行うことも視野にいれている。また地域に住む中高年の血中ビタミンC以外のビタミン(βカロテン、ビタミンE等)の予備調査を行い分析及び解析を行う予定である。今後、サンプル数を増やしβカロテン、ビタミンE等と身体運動機能との関連を調べる可能性もある。
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