科学技術コミュニケーションにおいて,コミュニケータが市民の視点取り(相手の立場から物事がどのように見えるかを推測すること)をどのように行なっているのか検討した。 博物館のミニトークイベントにおいて,多様な年齢層の市民と直接対面して話したコミュニケータは,自分のトークのわかりやすさなどについてある程度市民の視点取りができていることが示された。 専門家とも対等に話せることを特長とするサイエンス・カフェは,市民の側からすると同伴者がおらずその場で出会った人たちと交流せねばならないかもしれないことが参加をためらう要因になりやすいことが示唆された。
|