修学指導支援システムで利用される学生の修学データを効率的に管理・利用するためのWeb検索インタフェースの動的生成機能について,昨年度までの成果を改めて自己評価し,修学指導支援システム以外の検索インタフェースとしても広く活用することを念頭に置いた汎用化に取り組んだ。具体的には, インタフェースの動的生成に利用されるXMLメタデータの仕様の見直しを進めるとともに,検索結果の出力方法として,従来までの表形式での出力の他に,検索者の選択により,グラフ形式での出力等,用途に応じた情報を得られる工夫を新たに盛り込んだ。この新たな改良版については、成果をまとめ学会において1件の発表を行った。 さらに,改良版のインタフェース動的生成機能の新たな応用先として,廃棄物処分場の埋立ガスデータを可視化するソフトウェアに注目し,その検索インタフェースとして適応させる作業を進めた。 これまでの成果では,修学指導支援システムで用いられる成績や教育カリキュラムなどの修学に関するデータベースに特化していたが,今回の汎用化により,他の様々なデータの検索インタフェースとして利用可能となった。また,動的生成のための処理時間も,それを用いない一般のインタフェースの表示処理とさほど変わらない時間で体感的にはほぼ同等の成果が得られた。本研究の成果はWeb ユーザインタフェースを持つ多くのアプリケーションで応用可能な技術であり,高い汎用性を有する。
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