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2013 年度 実績報告書

教員のモニタリング能力向上を支援するセルフリフレクション支援システムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 24700887
研究機関東京大学

研究代表者

荒 優  東京大学, 大学院情報学環, 特任助教 (60612439)

キーワード教員支援 / セルフ・リフレクション / モニタリング / システム開発 / 画像処理
研究概要

本研究では,教員のリフレクションを支援するシステムを開発し,その効果を実践的に検証することを目的とした.支援の対象とするのは教員自身が自らの授業活動を省みるセルフ・リフレクションである.このリフレクションを通して教員の授業実施能力の向上に寄与することを目指した.
まず,平成24年度に,システム開発の前段階として,必要なシステム構成を決定するためのデータ収集と,プロトタイピングによる小規模な開発を繰り返しおこなった.具体的には次の3点である.(1)システム開発に必要なデータの収集,(2)開発環境の構築,(3)プロトタイプアルゴリズムの開発.
平成25年度は共同研究者の協力を得て,平成24年度に開発したプロトタイプシステムの教育現場での検証実験をおこなった.具体的な検証内容は以下のとおりである.(1)複数のプロトタイプアルゴリズムのうち,もっとも現場で効果的に機能するアルゴリズムの選定(2)様々な映像・音声機材のデータ収集能力の検証,及び機材配置方法の決定(3)教員の授業内行動の判別カテゴリの選定(4)収集したデータの判別をおこなうアルゴリズムの精度向上(5)実際にセルフ・リフレクションをおこなうためのデータ提示方法の検証
これらの検証実験を通し,最終的に次に示す機能を有するセルフ・リフレクション支援システムを開発した.(1)教員の授業内行動を映像と音声でカテゴリ別に判定し,時系列で記録する.(2)記録したデータを教員が授業後に容易に確認でき,改善すべき点を省察できる.
本システムを用いることで,これまで教員の自主的な活動に任されてきた授業の内省→改善というプロセスが,日常ベースで簡易に,かつ,計画的におこなえるよう支援できることが示唆された.今後はレッスン・スタディなどへの応用も視野に入れ,システムの改善・普及を図っていく.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 教師の振り返りを支援する授業要約ソフトウェアの開発2014

    • 著者名/発表者名
      荒 優
    • 学会等名
      日本教育工学会研究会14-1
    • 発表場所
      愛知県愛知工業大学
    • 年月日
      20140301-20140301

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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