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2013 年度 実績報告書

グループ学習形式のフィールド調査における記録の作成・整理の支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 24700894
研究機関京都大学

研究代表者

森 幹彦  京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (70362423)

キーワードフィールド調査 / グループ学習 / PBL / フィールド調査支援システム
研究概要

本研究では,グループ活動の中で問題発見と解決をプロジェクト的に行う学習(PBL)を対象に,実際のフィールド等での問題を調査する学習活動を円滑に進めるための支援システムを提案した.
記録支援モジュールでは,モバイル端末上で写真撮影や手書きメモと位置情報を記録し,インターネットを通じて一元的に保管し管理できるようにした.本年度は,長期的なフィールド調査を伴うPBLを対象にして実践を行ってシステムの評価を行った.その結果,ユーザインタフェースにおけるユーザビリティの向上の課題が分かり改善した.ただし,炎天下での活動による電子機器の不具合等といった現実的な活動での支援における問題が残っている.
閲覧支援モジュールでは,保管しているデータを適切な権限下において閲覧可能にした.本年度は,取得したデータの利用動向の調査を実践の中で行った.その結果から,グループ内で自然に作業ごとに担当が分かれることから情報共有のための基盤として利用されていることが分かった.
整理支援モジュールでは,保管したデータと整理中に得た新たな気付きを情報カードとし,1台のPC上で作業者が個々に持つマウスとキーボードで整理可能にした.本年度にシステム利用実験を行った結果,同時作業ができたことを概ね評価していた.ただし,コンピュータ画面上での操作のために物理的制約を受けずスムーズに作業ができるとする一方でそのために作業対象の取り合いを避ける行動が顕在化する等の新たな課題も分かった.
本支援システムを実践的に学習活動の中で利用した結果,情報システムを利用したことによる利点が利用者から評価された.ただし,現実的な学習活動を支援することを考えたとき,本支援システムを用いることで起きる新たな行動形態や問題が起こり,これらに対する新たな検討が必要であることも分かった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Development of a Fieldwork Support System for Group Work in Project-Based Learning2014

    • 著者名/発表者名
      Mikihiko Mori, Akihisa Tatsumi
    • 学会等名
      16th International Conference on Human-Computer Interaction (HCII2014)
    • 発表場所
      Greece
    • 年月日
      20140622-20140624
  • [学会発表] グループ学習における個人視点映像を用いた注目行動の自動認識に関する基礎調査

    • 著者名/発表者名
      近藤一晃, 森幹彦, 小泉敬寛, 中村裕一, 喜多一
    • 学会等名
      2013年度情報処理学会情報教育シンポジウム
    • 発表場所
      岩手県

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公開日: 2015-05-28  

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