研究課題/領域番号 |
24700896
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西森 年寿 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (90353416)
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キーワード | 高等教育 / グループワーク |
研究概要 |
高等教育の授業におけるグループワークでの学習者情報を活用したグループへの介入およびグループ構成を支援するシステムを開発し、その効率性や効果について実証することが本研究の目的としている。想定している機能としては、教員に対し、学生のプロフィール情報やそれまでのグループワークでの活動の様子をもとに、そのグループに対して効果的であろう介入策や、最適なグループ構成案を提案することであり、協調学習の質を高める効果が期待されるものである。 本年度は、前年度の整理をもとにHTML5とPHPをベースとしたWebアプリケーションとして動作するプロトタイプの画面設計およびコアとなるアルゴリズムの策定を行った。具体的には、学習者プロフィール情報を性別、専門、欠席数、授業内の選択肢(教師が授業ごとに自由に設定できる調査項目への回答で選ばれたもの。例)○○に興味がある。はいorいいえ等)、および、過去のグループ参加状況に定めて、それぞれを条件としてグルーピングを行うものである。上でのこのほか、授業内で1人1台のタブレットを利用してシステムの利用が可能となるように環境整備を行った。また、日本教育工学会全国大会にて、研究上の課題とシステムの基本設計などについて報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度の環境設定の遅れからプロトタイプ1の開発からスタートしている。また、本年度に関してはアルゴリズムの開発に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度当初の計画を継続しシステムの開発と評価を行う。 ■4~10月 システムの開発:前年度に引き続き設計後、自主開発でシステムを開発し、国内で研究報告を行う。 ■11~1月 評価実験:システムについて前年同様の授業における評価実験を行い、グループ介入支援機能やタブレット端末のインタフェースも含めて、その妥当性や有効性について、インタビューとアンケートを通して、授業スタッフおよび学生から評価データを収集する。 ■2~3月 評価結果の分析:上の評価実験の結果を分析・検討して、ユーザインタフェースと教育効果の観点から、修正点を整理する。
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次年度の研究費の使用計画 |
開発の遅れから実験環境構築用の機材の一部の購入を遅らせたため 予定の機材を購入する
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