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2012 年度 実施状況報告書

可視化を用いた教育評価方法のモジュール化とeラーニングシステムへの適用

研究課題

研究課題/領域番号 24700898
研究機関山口大学

研究代表者

小柏 香穂理  山口大学, 大学情報機構, 助教 (60379922)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードeラーニング / 教育評価 / 可視化 / Moodle / 形成的評価
研究概要

1.教材と教育評価方法のモジュール化
LMSに関する国際標準・規格の調査と,教育評価方法のモジュール開発を行った.標準規格として,IMS LTI(Learning Tools Interoperability)について調査した.LTIはIMS GLC(Global Learning Consortium)が策定した規格で,LMSとそのモジュールのインターフェイスを定めている.この規格は,学習者が異なるLMS間をシームレスに利用できるようにするためのもので,MoodleでもLTI規格に準拠したモジュールが開発されている.このような動向を踏まえた上で,教育評価方法のモジュールの開発を行った.このモジュールは「学生の問題の誤りパターンを発見し,教師が学生への効果的な指導方法を見出すための教育評価(特に形成的評価)を支援する」ことを目的としている.本研究では,多くの大学で利用されているMoodleの小テストモジュールを活用して開発を行った.具体的には,各学生の問題ごとの評点を折れ線グラフ表示で可視化することで,教師が一目で学生の学習状況(問題の誤りパターンなど)を把握することが容易になる.毎回の授業で学生への指導(形成的評価)を見直していくことが期待できる.今後は統計的パターン認識やクラスタ分析などを用いて評点情報を可視化する機能を取り入れる予定である.
2.安全性と利便性の最適なバランスモデルの考案
中村らによる研究(セキュリティ対策選定の実用的な一手法の提案とその評価,情報処理学会論文誌,2004)を参考に,eラーニングシステムにおける安全性と利便性の最適なバランスモデルの検討を行った.既存のモデルに利便性の観点を取り入れた上で,最適に近い組み合わせを見つけることが目的である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的である「教材や教育評価方法のモジュール化」を行った.このモジュール化を行う際に,LMSに関する国際標準・規格の調査も十分に行っているため,LMSに関する最新の動向を意識した上で,開発を行うことができた.
また「安全性と利便性の最適なバランスモデルの考案」を行った.先行研究を参考に利便性の指標を組み込んだモデルを検討した.

今後の研究の推進方策

これまでの研究成果を基に,提案する教育評価方法のMoodleへの実装,Moodleでの実証実験と評価を行う.また,eラーニングシステムにおける安全性と利便性の最適なバランスモデルの考案および実装,実証実験と評価も行う.
今後は,多くの教材や教育評価方法をモジュール化(部品化)し,それらを自由に組み合わせて利用できるeラーニングシステムの実用化を目指す.

次年度の研究費の使用計画

今年度は,学会の時期や場所等の関係で旅費が当初の予定よりも少額だったため,残額が生じた.
次年度は,主として教材開発用ソフトウェアの物品費及び国際会議等(ICCE2013・11月開催予定)で研究成果発表を行うための旅費として支出する予定であり,次年度使用額(前年度の残額)はその研究成果発表のための旅費に充当して使用する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] グラフを用いた教育評価支援ツールの開発-Moodleモジュールを活用して-

    • 著者名/発表者名
      小柏 香穂理, 浜本義彦, 王躍, 刈谷丈治, 小河原加久治
    • 学会等名
      第75回情報処理学会全国大会
    • 発表場所
      東北大学 川内キャンパス(仙台市)

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公開日: 2014-07-24  

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