研究課題
若手研究(B)
日本画の制作や修復においては、古くから膠が顔料の固着剤として使用されてきており、特に牛皮を原材料とする三千膠が多く用いられてきた。修復の対象となる絵画は、掛け軸、屏風、板絵等様々な形態をしており、また損傷状況も様々である。そのような絵画の形態や損傷状況によって剥落止め材料に求められる性質は異なってくる。膠の種類や増粘剤の混合による物性の違いを把握し、絵画形態や損傷状態、使用状況に応じた使い分けについて言及することを目的として研究を行った。
絵画修復