研究課題/領域番号 |
24700937
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 公益財団法人山階鳥類研究所 |
研究代表者 |
小林 さやか 公益財団法人山階鳥類研究所, 自然誌研究室, 研究員 (70414092)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 自然史標本 / 鳥類学 / 明治期 |
研究概要 |
本研究は、日本の動物学の草創期(明治から大正初期)に採集され、学術上重要な標本を多数含んでいる東京帝国大学動物学教室の鳥類標本コレクションを対象に、標本台帳や採集日誌などの文献と照合することで、「いつ、どこで」といった標本の生物学的情報を明確にし、当時の歴史的背景などを解明することを目的としている。 本年度は、このコレクションの中から小川三紀(おがわ・みのり)の収集標本群について、標本と小川が記録していた標本台帳を照合した。小川コレクションは、採集年代は1874~1908年、約1,000点が台帳に記載されている。うち800点を超える標本を確認した。文献との照合により、標本ラベルの記載内容のみでは採集日や採集場所が特定できなかった約300点の標本について特定できた。この成果を東京大学本郷キャンパス(2012年9月14-17日)で開催された日本鳥学会2012年度大会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査対象である東京帝国大学動物学教室の鳥類標本コレクションのうち、大きな標本群である小川三紀収集コレクションについて調査を実施できたため。
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今後の研究の推進方策 |
東京帝国大学動物学教室の鳥類標本コレクションの全容を把握することをめざし、小川三紀の収集標本群以外の標本群についても調査を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
各地に保管されている標本と文献について調査予定であり、主には交通費や旅費、または入力作業などの謝金に使用する予定である。
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