博物館を核とした地域資源管理システムの手法を明らかにすることを目的に、A町郷土資料室と連携して、地域資源を題材とする学習事業とその評価を行った。 その結果、農林業にまつわる技術や知識を記録した短編映像や聞き取り記録集、そして地域資源マップ、活動プログラム集を製作できた。製作を通じて、A室の情報整備が進み、高齢者の社会参加の場としての役割が発揮された。学習評価では、中学生の地域資源への関心、指導ボランティアの自主性向上等の効果が見られた。その一方で、学習の継続性の担保、そして指導者の高齢化を受けて、高齢者向け学習プログラムの開発等の課題が明らかになった。
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