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2012 年度 実施状況報告書

寄贈品に見る草創期の博物館におけるコレクション形成と美術品の移動

研究課題

研究課題/領域番号 24700941
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館

研究代表者

三輪 紫都香(河上紫都香)  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 研究員 (60555019)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード博物館学 / 美術史学 / 歴史学
研究概要

(1) データベース作成のための一覧表の整備
東京国立博物館創設から明治19年に至るまでの寄贈品に関わるデータを、電子化された収蔵品情報である「新列品管理簿」から抽出した。データ上伝来が「寄贈」となっているものの他に、「伝来不詳」「引継」となっている収蔵品に関しても寄贈の可能性があるため調査対象として抽出した。
(2)館史資料の精査
前項において抽出された対象収蔵品について、過去の台帳である「美術品台帳」、「列品記載簿」を参照し、誤記訂正や未記録の部分の調査を行った。また、「列品録」に記された寄贈品に関する項目を調査した。調査内容は上記(1)で作成したエクセルデータに反映した。
(3)寄贈者に関する調査
前項の資料の調査に並行して寄贈者の基本データを収集する作業を行った。前項で東京国立博物館への寄贈者と寄贈品のデータをもとに寄贈者ごとに寄贈品をまとめ、氏名・住所・寄贈年から人物事典の検索、地方史の書籍や東京国立博物館の職員録を用いての検索を行った。その他寄贈者に関係する文献を検索した。また、「各国寄贈人名並住処控」「購入並寄贈列品保管証」の簡易撮影を行い、調査対象とする寄贈者に漏れがないかを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

作業補助スタッフを依頼し、ほぼ計画通り継続して調査・データ整理を行っているが、代表者の産休・保育時間取得によりやや遅れがみられる。
また、明治期の寄贈品の中には、現在は収蔵されていない自然科学に関するものも多く見られ、そういった寄贈者に関してのデータ収集は次年度への課題として残されている。

今後の研究の推進方策

作業補助スタッフを依頼し、ほぼ計画通り継続して調査・データ整理を行っているが、代表者の産休・保育時間取得によりやや遅れがみられる。
次年度は作業補助スタッフを多めに依頼し、データの補完、関係資料の撮影・複写など今年度の遅れを消化できるよう計画する。また、代表者は引き続き保育時間を取得する予定のため、論文執筆の準備を前倒しで進めるよう計画する。

次年度の研究費の使用計画

次年度は作業補助スタッフを多めに依頼し、データの補完、関係資料の撮影・複写など今年度の遅れを消化できるよう努める。更に、タブレット端末を購入し、史料の精読の補助とすることも検討している。
参考となる書籍が複数出てきており、購入を検討する。

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公開日: 2014-07-24  

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