近隣環境の動態性を考慮した犯罪の地理空間分析

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24700950
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 地理学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 花岡 和聖 東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (90454511)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 犯罪 / 空間分析 / 小地域 / 地理情報システム

研究概要

本研究課題では，市民に配信される街頭犯罪情報メールの住所情報をアドレスマッチングし街頭犯罪の空間データベースを構築するとともに、その時空間変化に関して近隣の滞留人口の時間プロファイルから検討した。その結果、例えば、ひったくり犯罪では近隣の時間帯別滞留人口規模に応じて犯罪発生頻度が規定されるばかりでなく、帰宅時間のように人口が大きく減少する時間帯に犯罪頻度が増加する地区が認められた。また近隣の動態性や社会経済特性を測るために小地域人口推計法の構築及び推定精度の検証を進めた。

研究成果

• [雑誌論文] 空間的マイクロシミュレーションを用いた小地域レベルでの地理的社会格差指標の構築―大阪市を事例に― (2013)
  • 著者名/発表者名: 花岡和聖、中谷友樹、田淵貴大
  • 雑誌名: 経済地理学年報 巻: 59(1) ページ: 73-87
  • 査読あり
• [雑誌論文] 人や物の移動を地図化するツール (2013)
  • 著者名/発表者名: 花岡和聖
  • 雑誌名: 測量 巻: 63(8) ページ: 36
• [雑誌論文] 公的統計「匿名データ」を用いた小地域単位での地理空間分析の可能性―空間的マイクロシミュレーションによる地理的な合成ミクロデータの生成― (2012)
  • 著者名/発表者名: 花岡和聖
  • 雑誌名: 人文地理 巻: 64(3) ページ: 195-211
  • 査読あり
• [学会発表] Comparisons of spatial microsimulation approaches for estimating person-trips at small area level (2013)
  • 著者名/発表者名: Hanaoka, K., Yano, K.
  • 学会等名: IGU Kyoto Regional Conference
  • 発表場所: Kyoto International Conference Center, Kyoto
  • 年月日: 20130804-09
• [学会発表] 大阪市における近隣の一日の動態性と犯罪発生の時空間パターン (2013)
  • 著者名/発表者名: 花岡和聖
  • 学会等名: 2013年日本地理学会春季学術大会
  • 発表場所: 立正大学
  • 年月日: 20130300
• [学会発表] 空間的マイクロシミュレーションによる小地域人口推計 (2012)
  • 著者名/発表者名: 花岡和聖
  • 学会等名: 2012年度地理情報システム学会東北支部研究交流会
  • 発表場所: 東北大学
  • 年月日: 20121200