研究課題
若手研究(B)
本研究では骨髄由来間葉系幹細胞(MSC)の大腸癌増殖・転移促進機構を解明する目的で、共培養実験、ヒト大腸癌同所移植ヌードマウスモデル、ヒト大腸癌組織を用いて検討した。大腸癌細胞をMSCと非接触性に共培養するとメタロチオネイン(MT)の発現が上昇し、接触性に共培養するとフィブロネクチン(FN)の発現が上昇した。ヒト大腸癌組織では、浸潤先進部でMTやFNの発現が高く、ヌードマウス同所性大腸癌組織を用いた検討では、腫瘍間質に取り込まれたMSC近傍の癌胞巣でFNを高発現し、上皮マーカーの発現が減弱していた。このことからMSCにより形成される腫瘍間質が癌細胞のEMTを誘導していることが示唆された。
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Int J Cancer
巻: 132(4)(Epub 2012 Aug 6) ページ: 813-23
10.1002/ijc.27735