研究課題
癌による死亡は年間約33万人で、日本における死因の第一位となっている。そのなかで一番多いのが肺癌であり、難治性癌の代表となっている。そこで、これまでの研究成果を踏まえ、ムチン遺伝子の「DNAメチル化異常」をMSE法を用いて評価する事により、「悪性度」や「発癌リスク」を含めた質的診断にも応用できるマーカーの探索および、その有用性の評価を目的とした。1.低酸素環境に曝された癌細胞株が、MUC1を介して血管新生因子の分泌を促進することで管腔形成を誘導し、転移能を獲得する可能性を示した。2.膵液を用いた膵腫瘍診断予測モデルの構築を行った。予測モデルは膵癌を特異度87 %、感度80 %で検出可能であった。このモデルを構築した研究スキームを肺癌解析に用いることで、肺癌の診断予測モデルの構築の可能性が示された。3.肺癌組織検体の解析において、TET1がMUC1およびMUC4遺伝子の脱メチル化機構に関与していることを示唆する結果を得た。
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http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~byouri2/