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2012 年度 実施状況報告書

放射線感受性が高い固形腫瘍に対するG2期チェックポイント阻害剤の併用療法の有効性

研究課題

研究課題/領域番号 24701019
研究種目

若手研究(B)

研究機関秋田大学

研究代表者

小泉 幸央  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80353465)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードがん / 放射線療法 / G2期チェックポイント / 個別化治療
研究概要

固形腫瘍に対する治療は手術と放射線が中心的役割を担っているが、放射線療法は感受性の個人差や副作用を生じることもある。これまでに、申請者らは食道がんが発現する放射線感受性マーカーを探索した結果、REG1を見出してきた。一方、腫瘍細胞のDNA損傷時に誘発されるG2期チェックポイント機構を阻害することは、DNA損傷を誘導する薬剤や放射線の効果を腫瘍細胞選択的に増強できることが期待されており、新しい抗がん剤開発のための有望な標的経路と考えられている。本研究課題は、放射線感受性マーカーであるREG1とG2期チェックポイント阻害剤という2つの概念を融合し、REG1を高発現した固形腫瘍に対する放射線療法とG2期チェックポイント阻害剤との併用療法の有効性を証明し、放射線療法に着目した新しい個別化治療の可能性を探る研究である。
平成24年度は、腫瘍細胞株のREG1遺伝子発現とX線感受性に関する非階層的クラスター分析を行なうため、食道がんを含む種々の固形腫瘍細胞株に対して、REG1遺伝子発現量の定量およびX線感受性の評価を行なった。実験終了後、両パラメーターを用いた非階層的クラスター分析を行ない、①REG1遺伝子高発現/X線高感受性群、②REG1遺伝子高発現/X線低感受性群、③REG1遺伝子低発現/X線高感受性群、④REG1遺伝子低発現/X線低感受性群の計4群にクラスタリングを行なう予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

固形腫瘍細胞株のREG1遺伝子発現とX線感受性の評価が、当初の計画と比較して時間がかかっているため。

今後の研究の推進方策

当初の計画と比較して時間がかかっている固形腫瘍細胞株のREG1遺伝子発現とX線感受性の評価においては、研究サポーター(学生や研究補助員など)を動員し、速やかに作業を進めていく。非階層的クラスター分析後、REG1遺伝子高発現かつX線高感受性細胞株に対する放射線照射とG2期チェックポイント阻害剤の併用効果のin vitroおよびin vivoでの解析を進める。
また、当初の計画通り、REG1遺伝子低発現かつX線低感受性細胞株に対するREG1遺伝子導入前後におけるX線照射と種々のG2期チェックポイント阻害剤の併用効果のin vitroおよびin vivoでの評価を進め、さらにREG1遺伝子以外の放射線感受性マーカーおよびREG1機能の阻害因子の同定を試みる。

次年度の研究費の使用計画

研究の進捗状況が当初の計画よりやや遅れており、実施されていない実験分の研究費が次年度使用金として生じている。次年度は遅れている実験分を年度の早い段階で実施・終了させるとともに、次年度実施予定の研究を早期に着手する。研究費の費用別内訳は当初の計画通り使用する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] フィブリン分解を促進する環状ペンタペプチドマルホルミンの構造活性相関2012

    • 著者名/発表者名
      小泉 幸央、長井賢一郎、蓮見惠司、小代田 宗一、杉山 俊博
    • 学会等名
      日本ケミカルバイオロジー学会 第7回年会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20120607-20120609

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公開日: 2014-07-24  

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