研究課題/領域番号 |
24701019
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
小泉 幸央 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80353465)
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キーワード | がん / 放射線療法 / G2期チェックポイント / 個別化療法 |
研究概要 |
固形腫瘍に対する治療は手術と放射線が中心的役割を担っているが、放射線療法は感受性や副作用の個人差が生じることもある。これまでに、申請者らは食道がんが発現する放射線感受性マーカーを探索した結果、REG1を見出してきた。一方、腫瘍細胞のDNA損傷時に誘発されるG2期チェックポイント機構を阻害することは、DNA損傷を誘導する薬剤や放射線の効果を腫瘍細胞選択的に増強できることが期待されており、新しい抗がん剤開発のための有望な標的経路と考えられている。本研究課題は、放射線感受性マーカーであるREG1とG2期チェックポイント阻害剤という2つの概念を融合し、REG1を高発現した固形腫瘍に対する放射線療法とG2期チェックポイント阻害剤との併用療法の有効性を証明し、放射線療法に着目した新しい個別化療法の可能性を探る研究である。平成25年度は、前年度に引き続き、腫瘍細胞株のREGI遺伝子発現とX線感受性に関する非階層的クラスター分析を行なうため、食道がんを含む種々の固形腫瘍細胞株に対して、REG1遺伝子発現量の定量およびX線感受性評価を進めてきた。実験終了後、両パラメーターを用いた非階層的クラスター分析を行ない、①REG1遺伝子高発現/X線高感受性群、②REG1遺伝子高発現/X線低感受性群、③REG1遺伝子低発現/X線高感受性群、④REG1遺伝子低発現/X線低感受性群の計4群にクラスタリングを行なう。さらに、①群に対するG2期チェックポイント阻害剤の効果をin vitro/in vivoで調べていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成25年度に所属講座の責任者が病床に伏したため、研究活動以外の学内外業務が増加し、計画通りに研究を進捗させることができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間の延長を行なうことによって研究課題の遂行を目指す。当初の計画と比較して多くの時間を要している固形腫瘍細胞株のREG1遺伝子発現とX線感受性評価においては、研究補助員等を動員し、速やかに作業を進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に所属講座の責任者が病床に伏したため、研究活動以外の学内外の業務が増加し、計画通りに研究を進捗させることができなかった。異常の理由から未使用額が発生した。 研究期間の延長を行なうことによって研究課題の遂行を目指す。当初の計画と比較して多くの時間を要している固形腫瘍細胞株のREG1遺伝子発現とX線感受性評価においては、研究補助員等を動員し、速やかに作業を進めていく。
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