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2012 年度 実施状況報告書

難治性白血病に対する同種造血幹細胞移植後の再発と感染症発症抑制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24701031
研究種目

若手研究(B)

研究機関大阪市立大学

研究代表者

康 秀男  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90419698)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードゲノム疫学 / 同種造血幹細胞移植 / 腫瘍再発抑制 / 感染免疫
研究概要

近年、造血器疾患患者の予後は飛躍的に向上しているが、治療抵抗例や化学療法後の再発例の予後は極めて不良で、同種造血幹細胞移植療法によってのみ治癒の可能性があると考えられているが、非常に高率の再発死亡と感染症などの移植後合併症が大きな問題である。移植後再発抑制ならびに感染症発症率の低下に関わる患者とドナーの免疫関連遺伝子の解明は、移植免疫による抗腫瘍効果ならびに感染免疫メカニズムの解明に寄与し、また、より良い予後が期待できる移植ドナーの選択や将来の新規免疫療法の開発にも非常に有用な情報となり、生存率向上につながることが期待される。
平成24年に「同種造血幹細胞移植におけるドナーおよびレシピエントの各種免疫担当細胞受容体ならびにサイトカイン遺伝子多型と移植後アウトカムとの関連の解析」を課題名とした単施設観察研究を計画し、プロトコールを作成、平成24年12月3日に大阪市立大学大学院医学研究科 倫理委員会にて承認を得た(承認番号 2450)。本研究は、患者とドナーのDNAが得られれば後方視的に解析可能な研究デザインあり、現在既に保存されている検体に加えて、新規に同種移植施行予定で同意の得られた患者とドナーより順次検体を採取、凍結保存し、一括して遺伝情報の同定を行う。また患者の臨床経過をフォローし、イベント発生時には腫瘍や感染症などの精査を行い、確定診断する。本年度は、NK細胞受容体のsingle nucleotide polymorphismの同定を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究はヒトゲノム遺伝子解析研究に相当し、本研究プロトコールが大阪市立大学大学院医学研究科 倫理委員会に承認されるまでに当初予定より時間を要し、研究開始が遅れたため。

今後の研究の推進方策

大阪市立大学医学部附属病院は年間約40例の同種移植を実施しており、そのうち本研究に同意の得られた患者とドナーの全てにおいて、検体採取・保存を順次行っていき、遺伝情報の同定は一括して行う。また、既に検体が採取された患者に関しては、移植後経過のフォローを行い、イベント発生時には精査を行い、原因を同定しておくことで、後のアウトカム解析の信頼性向上につながることが期待される。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

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公開日: 2014-07-24  

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