肝細胞癌治療はウイルスや肝炎などの障害肝をベースに病変が発生するため、初回治療後も、転移/再発とその再治療を考慮する必要がある。その治療は、根治性が高くかつ低侵襲な治療が望ましい。本研究の目的は、体外エネルギー(磁場および超音波)を用いた金属ナノ粒子による抗腫瘍療法の開発である。肝癌モデルは移植モデル及びDEN発癌モデルを作製し、dynamic CTでDEN発癌モデルでの動脈優位性を確認した。また、ラットを用いた肝動注の手技を確立した。磁性体ナノ粒子を磁場で励起しての発熱、二酸化チタンを超音波で励起してのフリーラジカル発生を確認し、二酸化チタンでは皮下腫瘍モデルでの腫瘍増殖抑制効果を確認した。
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