がんの診断時の情報および予後が追跡されているがん登録資料を軸に、医療機関において収集された生活習慣アンケートや教授うち情報に基づく社会経済指標をリンケージしたデータベースを用いて、がん患者の予後予測を行った。がんの予後を左右する重要な因子から順に分岐する樹木構造接近法を非小細胞肺がん患者のデータに適用し、予後を予測するモデルを推定した。予後に最も影響を与えるのは診断時の進行度であり、また、早期のがん患者であっても、過去または現在喫煙者においては非喫煙者と比べて予後が悪かった。この方法により、様々な予後因子の関連性を反映し、がん患者を予後の異なるグループに分類できることが示唆された。
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