好気性アンモニア酸化細菌が温室効果ガス亜酸化窒素(N2O)を生成する2つの経路(アンモニア酸化過程および硝化菌脱窒過程)を、15Nおよび18O安定同位体トレーサーを用いて分別定量するために、(1) 調製した各種標識N2Oガスを用いて、ガスクロマトグラフィー質量分析計(GC/MS)におけるN2Oのフラグメント効率やスクランブル比を求めた。(2) Nitrosomonas属細菌の純粋培養株の細胞懸濁液を用いてN2O生成速度を定量したところ、N2O生成の第3の経路(ハイブリッドN2Oの生成)が新たに示された。N2O生成に対する3つの経路のそれぞれの寄与率は菌株によって異なることを明らかにした。
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