2011年から2013年の3年間に収集したワカメを指標とし、炭素・窒素同位体比および12元素(Mg・P・Ca・V・Mn・Fe・Zn・As・Rb・Sr・Cd・Ba)の濃度を分析することにより、震災前後の元素濃度の変化をモニタリングし、生態系への影響評価を行った。また、鳴門・中国・韓国においてもワカメを収集し、地域間差について比較を行った。震災前後において、三陸における炭素・窒素同位体比および12元素濃度に有意な変動は見られなかった。中国産では一部の試料で年次変動が見られた。地域間差においては有意差が見られ、三陸・鳴門・中国および韓国の4群に判別が可能であることが分かった。
|