研究課題/領域番号 |
24710022
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研究機関 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
紺屋 恵子 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 研究員 (70506419)
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キーワード | 氷河 / 質量収支 / アルタイ / 気候変動 |
研究概要 |
本研究では、モンゴル、ロシアのアルタイ山脈の氷河を対象として、氷河の質量収支をELAから求めるため間接的な方法を使うべく、現地に設置したインターバルカメラ、気象測器での観測結果を用いて解析を行う。解析からは気温等の気象要素(地形要素を含む)とELAに関係性が得られると期待している。 ロシアについては、過去のデータをほぼ取得することができた。今後も継続して行く。 モンゴルについては、氷河での直接観測のほか、インターバルカメラ、気象測器を用いて観測中である。インターバルカメラは融解期末期に氷河のELAを検知するために必要である。平成25年度はインターバルカメラがテスト段階で作動していたものの、設置後に不具合が発生したため画像は得られなかった。現在は現地に設置してあるインターバルカメラを用いてのELAの観測および気象観測を実施している段階である。 現在、氷河の平衡線高度を取得するためのインターバルカメラが作動していない。平成26年度は研究代表者または協力者が現地を訪れた際に測器を一旦回収、メンテナンスを行い再度設置を行う。作動できない場合は、手動での撮影を行うことで代用する。その場合は、現地観測員等の協力を要するが、現地の滞在期間が現段階で不明であるため、様々なバックアップ方法を検討している。 また、複数箇所での観測を予定していたが、インターバルカメラ、気象観測ともに実施できていない箇所がある。これは、協力者に依頼していた設置が予定通り進んでいないことによる。そのため、平成26年は観測の実施体制を協力者と検討し、観測体制を強化する予定である。協力者らは平成26年夏にも現地を訪れ設置する予定となっている。観測機器のメンテナンスを行う。機器を設置できていない地点においては、設置箇所をあらためて選定し、データの取得を行う。 以上のことから、研究は遅れ気味であるが、回復可能であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
一部の観測機器の設置の作動が悪く、データの取得が難しくなっている。現在、氷河の平衡線高度を取得するためのインターバルカメラが作動していない。 また、複数箇所での観測を予定していたが、インターバルカメラ、気象観測ともに実施できていない箇所がある。
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今後の研究の推進方策 |
観測機器のメンテナンスを行う。機器を設置できていない地点においては、設置箇所をあらためて選定し、データの取得を行う。協力者らは平成26年夏にも現地を訪れ設置する予定となっている。
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次年度の研究費の使用計画 |
当該年度(平成25年度)は自ら観測を実施することができなかったため、観測のために計上した研究代表者の旅費、その際に必要な謝金、観測に伴うその他費用(車輛代など)がかからなかった。 平成25年度の観測は協力者に依頼し、研究代表者はモンゴル ウランバートルでの打ち合わせのみ行った。そのための研究代表者の旅費が予定より少ない額にて発生した。 平成26年度に、研究代表者の旅費、観測に関わるその他経費にあてる予定である。
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