研究課題
若手研究(B)
本研究では大気及び降水中におけるモノメチル水銀(以下、MMHg)の濃度変動要因と生成・消失過程に関する知見を得ることを目的とした。水俣市におけるモニタリングの結果、寒候期の降水中MMHgの雨量重み付け平均濃度が経年的に低下していること、降水イベント内のMMHgの濃度は初期降水において高いことなどがわかった。また、低分子有機物によるMMHgの生成反応について検討した結果、アセトアルデヒドと硝酸の光化学反応によって生成するメチルラジカルが無機Hgのメチル化に大きく関与していると推察された。
環境化学