最終年度では、これまでに実施してきた立地選定の際に重要となる社会影響の実地調査を行い、シャドーフリッカーの発生状況に関する地理的特性と認知状況の把握、環境保全措置や地元説明会等の市民参加機会の実態や地域受容性の向上方策に関する知見を得た。ここで得た知見は、本研究の目的である複数案検討と参加手続きの方法論を解明する上で重要な示唆を得るものであり、2018年度に成果を報告する予定である。 なお、戦略的環境アセスメントの方法論に関しては、予備調査を踏まえてドイツの洋上風力ゾーニングが先行していることを把握したことから、3月に海外調査を実施した。ただし、本課題の最終年度予算では実施が難しかったため別経費で実施することとした。本研究課題においては、米国と英国の海外調査を実施する計画で米国については実施したが、二か国実施するには予算が足りなかったのが実情である。
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