研究実績の概要 |
本研究で開発を目指している「エコロジカル・タイム・ロス指標」について,指標の枠組みの構築を行った。昨年度実施した,福島県の物質フロー調査を踏まえ,放射性廃棄物の発生・保管に伴って失われる時間の推計方法を整理した。 本研究課題におけるもう一つの大きなテーマである「持続可能な発展のための教育(ESD)」については,日本政府が提唱した「ESDの10年(DESD)」が2014年に終了したことを踏まえ,ポストDESDに求められる教材や教育方法の内容について,2015年1月21~23日にデンマークで開催された国際会議(International Conference on Environmental, Cultural, Economic, and Social Sustainability)で発表した。この内容をまとめた論文は,現在査読中である。また,東日本大震災および福島第一原発事故後のその後の状況を踏まえ,ESDを通じて原発事故を学ぶ視点と具体的な内容について原稿を分担執筆し,2015年3月に書籍を刊行した。
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