本研究では、オントロジーを用いた地域づくりにおける知識継承・移転支援システムを構築することを目的とした。まず、持続可能性を領域とするオントロジーを基礎に、「社会-生態システムの存在論的枠組み」を反映したオントロジーを構築した。次に、高島市での地域の仕事づくりの円卓会議事例、木津川市での里山活動事例からテキスト情報を抽出して、コード化した。得られたコード・データを束ね、概念として定義した後、これを構築したオントロジーの下位概念に組み入れた。この作業により、再利用可能知識と地域特性知識とを区分した。最後に、両事例のWebサイトを、構築したオントロジーを介して連携させることで、事例間接続を行った。
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