研究課題/領域番号 |
24710056
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
孫 穎 横浜国立大学, 国際社会科学研究院, 准教授 (50536670)
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キーワード | グリーンサプライチェーン / GSCM展開モデル / 製造企業 |
研究概要 |
1.GSCMの展開モデルの検証: ○ 日本の製造企業に対するアンケート調査結果と共分散構造モデル(SPSSとAMOSなどの解析ソフトを使用)を用いて、GSCM展開の理論モデルの検証を行い、統合型GSCM展開モデルを構築した。 2.GSCM展開の予測モデルの開発: ○ GSCM展開構造の拡散経路を予測するために、イノベーション普及理論に基づき、GSCM展開の予測モデルの理論フレームを検討した。 ○ GSCM展開の促進要因/阻害要因に関する日本企業の収集データから、回帰分析を用いてパラメータを求め、GSCMの展開に関する「伝播モデル(企業間のGSCM実践の伝播過程を説明するモデル)」を検討した。さらに、企業のGSCM実践の確率分布を分析し、「プロビット行動モデル(GSCM実施・非実施の要因について促進要因/阻害要因を説明変数として説明するモデル)」を検討することでGSCM展開の動的経路を検討した。これらの結果を踏まえGSCM展開の予測モデルの開発を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の研究目標として、海外調査による日中間のGSCM展開モデルの検証およびGSCM展開の予測モデルの構築までと想定していた。しかし、妊娠・出産による休暇のため、当初予定した海外調査を延期し、文献研究とすでに実施した日本国内の製造企業を対象としたアンケート調査の結果に基づいた分析を中心に行った。 その結果、日本国内の企業のGSCMの展開モデルの構築およびその予測モデルの検討は進んだものの、中国企業を含めた展開モデルの検証および予測モデルの構築に関しては検討段階に留まっている。 そのため、従来の計画よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
1.GSCMの展開モデルの検証: ○ 中国の製造企業に対するアンケート調査結果と共分散構造モデル(SPSSとAMOSなどの解析ソフトを使用)を用いて、GSCM展開の理論モデルの検証を行い、統合型GSCM展開モデルを構築する。 2.GSCM展開の予測モデルの開発: GSCM展開の促進要因/阻害要因に関する中国企業の収集データから、回帰分析を用いてパラメータを求め、GSCMの展開に関する「伝播モデル(企業間のGSCM実践の伝播過程を説明するモデル)」を構築する。さらに、企業のGSCM実践の確率分布を分析し、「プロビット行動モデル(GSCM実施・非実施の要因について促進要因/阻害要因を説明変数として説明するモデル)」を構築することでGSCM展開の動的経路を解明する。これらの結果を踏まえGSCM展開の予測モデルの開発を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
H25年度の使用研究費が予定より少なかった理由は、予定した中国調査を妊娠と出産に伴う休暇により延期したためである。 次年度の研究費に関して、下記の計画で執行する予定である。 1.日中環境配慮型経営と統計分析にかかわる図書、統計分析のソフトの購入。2.日中の製造企業を対象としたアンケート調査やヒアリング調査の旅費や委託費など。3.国内外での学会発表にかかわる旅費や参加費など。4.論文の校閲料(英語)や投稿料など。
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