研究課題/領域番号 |
24710056
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
孫 穎 横浜国立大学, 国際社会科学研究院, 准教授 (50536670)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | グリーンサプライチェーンマネジメント / 地球温暖化対策 / 企業パフォーマンス / 共分散構造モデル |
研究実績の概要 |
1.GSCMの展開モデルの検証 ○製造企業に対するアンケート調査結果と共分散構造モデル(SPSSとAMOSなどの解析ソフトを使用)を用いて、GSCM展開の理論モデルの検証を行い、統合型GSCM展開モデルを構築した。 2.GSCM展開の予測モデルの開発 ○GSCM展開の促進要因/阻害要因に関する日中企業の収集データから、回帰分析を用いてパラメータを求め、GSCMの展開に関する「伝播モデル(企業間のGSCM実践の伝播過程を説明するモデル)」を構築した。さらに、企業のGSCM実践の確率分布を分析し、「プロビット行動モデル(GSCM実施・非実施の要因について促進要因/阻害要因を説明変数として説明するモデル)」を構築することでGSCM展開の動的経路を解明した。これらの結果を踏まえGSCM展開の予測モデルの開発を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究目標として、GSCMの展開モデルの検証およびGSCM展開の予測モデルの開発までと想定していた。研究目標を達成するために、製造企業に対するアンケート調査結果と共分散構造モデルを用いて、GSCM展開の理論モデルの検証を行うことで、統合型GSCM展開モデルを構築できた。また、GSCM展開の予測モデルの開発について、GSCMの展開に関する伝播モデルを構築することで、GSCM展開の動的経路を解明できた。これらの結果を踏まえGSCM展開の予測モデルを開発できた。
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今後の研究の推進方策 |
GSCMの国際的展開の推進条件の提示 〇日中の統合型GSCM展開モデルおよびGSCM展開の予測モデルをもとに、大企業と中小企業、川上の素材産業と川下の加工組立産業などに応じて、GSCMの国際的展開の最適曲線を求めた。そのうえで、GSCMの国際的展開の推進条件を提示する。 〇研究全体をまとめたうえで、日中のGSCM展開モデルとその予測モデルの多国間への展開を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
H26年度の使用研究費に残額ができた理由は、出産に伴う休暇により研究期間を1年間延長したためである。翌年の研究を進めるために次年度使用額を設けた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の研究費に関して、下記計画で執行する予定である。 1.環境配慮型経営と統計分析にかかわる図書、統計分析のソフトの購入。2.製造企業を対象としたアンケート調査やヒアリング調査の旅費や委託費など。3.国内学会での学会発表にかかわる旅費や参加費など。4.論文の校閲料(英語)や投稿料など。
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