大気環境中のアンモニアを効果的に吸着・除去する光触媒の作成を目的とし、①酸化チタン表面への固体酸性の付与 ②多孔質ガラスファイバクロス(GFC)の作製と表面への酸化チタンの固定化 を行った。固体酸性を付与した酸化チタンはアンモニアを効果的に吸着したが、紫外光照射後に未処理の酸化チタンの方が分解物である硝酸イオンを多く生じていたことから、固体酸性の付与はアンモニア分解反応の促進には大きな効果がないことが示唆された。一方、GFCは酸処理により表面にミクロ孔を生じ、吸着能が飛躍的に向上した。多孔化GFC上に酸化チタンをコーティングした材料は2-プロパノールの吸着・分解において優れた性能を示した。
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