ナノ炭素材料分散安定性に対する材料への分散剤吸着量の相違・分散安定性誘起要因を解明した。動的散乱法により安定とされたナノ炭素分散液について、ゼータ電位を用いた検討を実施し、安定性は粒子間の静電反発相互作用ではなく、立体反発相互作用等がかかわっていることがDLVO理論より解明された。またPFG-NMRにより、ナノカーボンと非イオン性界面活性剤は5:1から10:1の凝集構造を形成しており、また初期分散に使用した分散剤はどれも非常に強くナノ炭素材料に束縛されており、その後に添加した分散剤は弱い相互作用はするものの、置換が起こらないことが確認された。
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