研究概要 |
本研究は量子通信路キューバスを実現するための浮遊ゲートを開発し、十分離れた2つ以上のキュービット間の量子演算処理を目的としている。昨年度の平成25年度は表面ゲート実現のための2次元配置構造の試作を行い、実験の準備をした。 また前年度の結果を解析したところ2DEGを浮遊ゲートとして用いた場合、浮遊ゲートと外界の結合の強弱により浮遊ゲートとして働いたり、働かなかったりすることが確認された。浮遊ゲートの2DEGから基板の2DEGへリークするためである。そこで2DEGのない基板を用いたサンプル作成が重要であると考えた。 アンドープのウエハーを設計、作成しMOSFET構造にてトランジスタ動作を確認した。十分低温でクーロン振動を観測できることも確認した。これらの結果はJPS Conf. Proc. 1, 012030 (2014)として発表した。 また共同で同時に行った4重量子ドットの研究も十分進んでおり、4条量子ドットが作成可能であることを確認した。この結果はTakakura et al.,Appl. Phys. Lett. 104, 113109 (2014)として発表している。
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