研究課題/領域番号 |
24710170
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
長塚 豪己 中央大学, 理工学部, 准教授 (30384738)
|
キーワード | 統計学 / 品質管理 / 信頼性工学 / 国際情報交換・カナダ |
研究概要 |
閾値を有する確率分布の非正則性問題の解決を考慮した理論構築と推定及び検定手法の確立を目的とし、平成25年度には以下の成果を得た。 1.一般化パレート分布 を対象とし、昨年度提案した点推定法よりも、特に少数サンプルにおいてよい推定精度を示す新たな点推定法の提案を行った。数値実験による、その推定精度の評価も行った。 2.単一タイプII打切りデータに対するガンマ分布及び対数正規分布の点推定において、全てのパラメータ範囲において一意に推定値が求められる点推定法の提案を行った。さらに数値実験による、提案推定法の推定精度の検証も行った。 3.ロバストな推定量の開発の基礎となる研究において、成果を得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
点推定に関連する研究成果が国際誌に数件採択されており、ある程度計画通りに進んでいると評価できる。一方で区間推定、及び検定法の構築に関する研究についてはまだ成果発表に至っていない。代表者の異動により、取り組む時間を十分にとることができなかったのが大きな理由である。
|
今後の研究の推進方策 |
単一タイプII打切りデータに対する閾値を有する点推定法に関する研究と極値理論における一般化パレート分布に関する点推定法に関わる研究成果をまとめ、国際誌に投稿していく予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
代表者の異動のため、スケジュール既存の設備、及び設備の受入れ体制に変更が生じ、国際会議への参加や物品購入の実施に変更を与えざるを得なかった。 国際会議、及び国内学会への参加費及び旅費、計算用サーバーおよび数値計算用ライブラリの購入費、図書、及び学術雑誌の購入(購読)費として使用する予定である。
|