2014年度はこれまでの研究成果のまとめとして,論文執筆・国際会議等での発表を中心に活動を進めた.特に,これまでに行ってきた研究成果を論文としてまとめ,2件学術論文誌に掲載された.一つは,外れ値検知などにおいて利用されているPeculiarity Factorの計算において,ベクトル量子化モデルを用いて近似することによって,より実応用の可能性を高める事ができた.二件目として,本テーマの研究を進めるにあたり,得られた知見や考えをWeb上のデータ拡張する研究を行った.これによりカスタマーレビューデータを可視化し,ユーザの理解支援を実現した.なお,前者の研究テーマは2014年1月に電気学会から技術委員会奨励賞を,後者のテーマは2015年5月に経営工学会から論文奨励賞を受賞しており,外部から一定の評価を頂けたと考えている. また,学術論文誌への掲載には間に合わなかったが,ベクトル量子化モデルの一つである自己組織化マップを用いた多次元データの管理図に関する研究を行い,経営工学会秋季大会にて発表を行っている.本テーマの期間終了後においても,これらの成果をさらに発展させていく予定である.
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