【6月下旬に現地調査を実施】 1) ソチャ渓谷地震後の災害対応の実態に関する資料をノヴァ・ゴリツァ市にあるノヴァ・ゴリツァ地方文書館Pokrajinski arhiv v Novi Gorici、トルミン市チリル・コスマチュ図書館Knjiznica Cirila kosmaca Tolminおよびボヴェツ市図書館Knjiznica Bovecにおいて収集し、2) 前年度5月の調査時に訪問したボヴェツ・コバリド国立環境・空間計画技術局Ministrstvo za okolje in prostor Ministrstvo za okolje in prostor Drzavna Tehnicna Pisarna Bovec-Kobaridのアンディ・フロヴァティン氏Mr. Andy Hrovatinを再訪問し、トルミン市およびボヴェツ市において建築家・都市計画家マックス・ファビアニMaks Fabianiによって1920年代に策定された第一次大戦後の復興計画案とそれら計画案の市街地改造への影響、ソチャ渓谷地震後の計画進捗の有無などをヒアリングした。また、旧ユーゴの後継国のひとつボスニア・ヘルツェゴヴィナ共和国において3) 現地調査の1ヶ月前(5月中旬)に発生した水害によって甚大な被害を受けたドボイ市Dobojの被災状況を踏査し、4) 90年代の内戦とその後の復興期のサラエヴォ市Sarajevoにおける被災者生活に関する資料を収集した。 【収集した情報の整理】セルボ・クロアチア語の専門家の助力を借りながら整理を行った。今後、分析を進める予定である。 【研究成果の一部発表】今年度の研究を進める一方、昨年度までの調査にもとづいて日本建築学会 危機に際しての都市の衰退と再生に関する国際比較【若手奨励】特別研究委員会 報告書に『スコピエ地震の復興にみる「危機」とその対応』と題する論考を寄せた。
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