近年巨大水災害への対応が国際的重要課題となっている中、現在気候(1979-2003)下の極端な洪水現象のリスクを正確に評価・(再現性)検証することが求められているが、加えて、将来気候(2075-2099)下のリスク変化を予測することも極めて重要である。そこで、本研究では、アジア域の脆弱な氾濫源やメガデルタ地帯を対象に、現在の最大リスクと将来のリスク変化を予測する基礎研究を行った。その結果、アジア域の浸水深変化には増大傾向がみられた。これをもとに、アジア14カ国について脆弱性指標を適用しリスク評価を行ったところ、バングラデシュの洪水リスクが最も高いという予測を得た。
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