この研究の当初の目的は、概日時計による細胞周期の引き込みモデルを作ることであったが、この研究の開始年に、そのようなモデルは他者により発表されたため、当初の計画の方向を若干変更した。即ち、彼らのモデルを活用し、引き込みを解析する論理モデルを作成するためのテンプレートとした。 彼らのモデルが複雑であることや、研究の初期段階で得られた結果により、回路機能解析手法にある限界があることが明らかになり、問題が当初の想定より解決が困難であることが分かった。しかしながら、哺乳類の新しい細胞周期モデルを開発することができ、その論文は欧州で開催される国際会議ECCB2016に受理された。
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